home-for-all in iwanuma
岩沼のみんなの家
Design: Toyo Ito & Associates, Architects
Structural Design: SAP / Sasaki and Partners
Construction Company: Konkei Kosan, Kumagaigumi (supervising)
In this hub of activity, NPOs in Iwanuma and IT companies from Tokyo team up to help kickstart a for revival of local agriculture.
This building is intended as a base for people to continue and to support local agricultural activities. It is a base for sustaining and creating future agriculture by fusing agriculture and IT. In the building there is a cafe and a farmers market.
The structure is designed to resemble a traditional Japanese farmhouse, with a high ceiling and contrastingly low and deep eaves to create a depth in architecture. By creating the eaves and the edge side, the entrance becomes more free and the boundary becomes ambiguous and more welcoming. It is not a space created for functionality, but rather a space for users to think and create.
A large table is set up in the centre of the house, so that local farmers are able to sell their delicious rice and then meet with friends on Skype.
In the process of design and construction, new relationships were born. Designers, users and investors think differently but on this project were able to come together with a mutual understanding. This kind of relationship is made possible by bringing different kinds of people together, linking them in the use of a building.
津波による塩害を受けた農地の広がる岩沼市で、農業を再興しようとする地域のために、東京のIT企業が出資してつくられた「みんなの家」。農業とITの融合により未来の農業を創出するための拠点となる場です。
設計は地域の皆様のご意見に触発されながら進んでいきました。つくる人であり、利用者でもある彼ら(専業農家さん、水道・ガス屋さん、解体屋さん等)は本能的に必要と感じるものをつくることに長けているのです。機能からつくられる空間ではなく、使い手が考え、つくる、内側から生まれてくるような空間が求められました。
私たちは、彼らと共に地域の農作業に関わりながら案を考え、スギ丸太柱と太い梁による架構、小屋束による力強い和小屋組、深い庇と土間のある古い農家のような家を提案しました。農家特有の高い天井と、極端に低く深い庇の持つコントラストにより、建築に奥深さが生まれました。庇や縁側をつくることで、内外の出入りはより自由になり境界は曖昧になっていきました。
地元の地質を調べ、それに合う配合のタタキによる土間をみんなでつくり、建築の内部でも土足での作業や産直販売ができるようにしました。収穫したおいしいお米を振る舞うためのかまどを家の中心に、スカイプで会議をしたりする大きなテーブルも据えよう。そしてそこから縁側に出て、立ち寄った人とお茶が飲めるようにしよう。必要な空間が連鎖的に生まれてきます。
設計施工のプロセスにおいて、設計者、利用者、出資者が区別なく共に考え、つくりながら互いに知恵を出し合うという、新しい関係性が生まれました。現代においてこのような関係が実現できたのも、それぞれが社会に属しながら、建築をつくることと使うことの一致を共有している点で結び付きがあるからこそ可能であったように思います。
現在では出資者であるIT企業の運営のもと、農業復興支援活動とその復興支援継続の為の事業創出の活動拠点として、毎週末の産地直売や地域交流イベントの開催、米粉商品を使ったカフェの実施による農業6次産業化支援など、地域に根ざした復興支援活動が行われています。
BASIC INFORMATION
Address: Megumino2-17-5, Iwanuma-shi, Miyagi-ken
Administrator: Infocom Corporation
Contact: minya.infocom@gmail.com
Open: Cafe 9:00-15:00 / Farmer's Market Every Saturday and Sunday 9:00-15:00
Website: http://minnanoie-iwanuma-infocom.com/
Facebook: https://www.facebook.com/minnanoie.iwanuma.infocom
Online Shop: http://minnanoie-iwanuma-infocom.com/ec/
所在地: 宮城県岩沼市恵み野2-17-5
運営: インフォコム株式会社
問合せ先: minya.infocom@gmail.com
公開: みんなのカフェ 9:00-15:00 / みんなの直売 毎週土日 9:00-15:00
ウェブサイト: http://minnanoie-iwanuma-infocom.com/
Facebook: https://www.facebook.com/minnanoie.iwanuma.infocom
オンラインショップ: http://minnanoie-iwanuma-infocom.com/ec/
BUILDING INFORMATION
Principal Use: Office and Community Space
Area of Building: 93.6m2
Total Floor Area: 73.44m2
Main Structure/Number of Stories: Wood / 1 story
Completion: July 2013
Construction Period: April, 2013 -> July, 2013
Client: Infocom Corporation
Design: Toyo Ito & Associates, Architects
Structure Design: SAP / Sasaki and Partners
Facility Design: Alter Buildings Japan
Curtain Design and Product: Yoko Ando Design
Constructor: Konkei Kosan, Kumagaigumi (supervising)
Landscape: Mikiko Ishikawa, a professor of Chuo University
用途: 事務所兼集会所
建築面積: 93.6m2
延床面積: 73.44m2
構造 / 規模: 木造 / 地上1階
完成: 2013年7月
工期: 2013年 04月 01日 -> 2013年 07月 10日
建主: インフォコム株式会社
設計: 伊東豊雄建築設計事務所
構造: 佐々木睦朗構造計画研究所
設備: 株式会社エービル
カーテンデザイン・制作: 安東陽子デザイン
施工: 今慶興産株式会社, 株式会社熊谷組(監修)
外構: 中央大学理工学部教授 石川幹子
CONTRIBUTER
- 資金 -
インフォコム株式会社
- 資金協力 -
菅沼家一同
株式会社ニュースト
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン株式会社
宮城学院同窓会
RISTEX(社会技術研究開発センター)
- 協賛 -
株式会社LIXIL
越井木材工業株式会社
チャネルオリジナル株式会社
セントラル硝子株式会社
大光電機株式会社
元旦ビューティ工業株式会社
株式会社 Bb Wood Japan
田島応用化工株式会社
フジワラ化学株式会社
株式会社シンコー
株式会社タニタハウジングウェア
グローバル・リンク株式会社
三井化学産資株式会社
城東テクノ株式会社
株式会社YAMAGIWA
株式会社国代耐火工業所
サイレントグリス株式会社
富国物産株式会社
渋谷商事株式会社
住友林業緑化株式会社
株式会社ホンマ製作所
株式会社ユビレジ
株式会社池商
フルール花の森:大泉淳子
エルフの森:岩佐和子
- 施工 -
今慶興産株式会社
株式会社熊谷組東北支店(監修)
- 施工協力 -
株式会社渋谷木材店
渡建
有限会社松建産業
青陽建築設計工房
有限会社ブルーベリーフィールズ紀伊國屋
有限会社ウォーテックヤオヤ
有限会社 やさい工房八巻
丸富工業株式会社
村松建築設計事務所
一般社団法人茨城県建築士会
古積造園土木株式会社
岩沼サポーターズの関係者
NPOロシナンテス
東北大学関係者
東京大学関係者
岩沼市関係者
岩沼市金曜絆の会
- 企画協力 -
合同会社エイトビー
エスピーアール株式会社
レコテック株式会社
有限会社和快
- 特別協力 -
一般財団法人TAKE ACTION FOUNDATION